呉茱萸湯(ごしゅゆとう)

    はじめに

    呉茱萸湯は、頭痛や頭痛に伴うはきけ・嘔吐に用いられる漢方薬です。

    症状・働き

    身体が冷えると自律神経を始め、筋肉や血管に緊張が起こり、肩こりや頭痛に繋がります。また、自律神経の乱れは胃腸系の働きを乱し、吐き気や嘔吐を伴うこともあります。
    呉茱萸湯は身体を温めることで緊張を除き、頭痛、頭痛に伴う吐き気や嘔吐を改善する漢方薬です。また、冷えなどの刺激で横隔膜がけいれんを起こす、しゃっくりにも用いられます。

    効能・効果

    体力中等度以下で、手足が冷えて肩がこり、ときにみぞおちが膨満するものの次の諸症:頭痛、頭痛に伴うはきけ・嘔吐、しゃっくり

    服用期間

    まずは1週間程お試しいただき、
    効果実感があれば1ヶ月を目安に服用を続けることをお勧めします。

    ※しゃっくりに服用する場合は、2~3日を目処にお試しください。

    他の漢方薬

    頭痛の症状で用いることができる漢方薬は、他にもあります。
    手足が冷えて、頭痛、頭痛に伴う吐き気・嘔吐には『呉茱萸湯』、めまい・肩こりのある慢性頭痛には『釣藤散』がお勧めです。

    注意点・併用

    他にお薬を服用している場合は、確認のため、かかりつけの医師、
    薬剤師または登録販売者にご相談ください。

    生活アドバイス

    薄着・冷たいものの摂り過ぎは冷えや頭痛を悪化させる原因となります。身体を冷やさないよう心掛けましょう。身体を温めると言われる食べ物には、生姜、葱、ニラなどがあります。バランスの良い食事を心掛けましょう。