葛根湯(かっこんとう)

「葛根湯」は風邪のひきはじめで、発熱があり身体がゾクゾクし、寒気がとれないような風邪の症状におすすめの漢方薬です。

風邪のひきはじめは、抵抗力が落ちた身体に、風邪のウイルスが侵入してきた状態です。背中がゾクゾクして、寒気を感じ、また同時に頭痛がしたり、肩や首すじがこり、筋肉のこわばりなどが起こります。
葛根湯は、生薬の力で身体を温め、発汗を促すことで、身体本来の免疫機能をサポートし、風邪の症状を緩和させていきます。眠くなる成分は入っていません。

体力中等度以上のものの次の諸症:感冒の初期(汗をかいていないもの)､鼻かぜ､鼻炎､頭痛､肩こり､筋肉痛､手や肩の痛み

風邪の症状は通常２～３日の服用で何らかの改善がみられます。数日服用しても症状の改善がみられない場合は、服用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。

風邪の症状に用いることができる漢方薬はいくつかあります。
風邪のひきはじめで、身体がゾクゾクし、肩や首がこわばる方には『葛根湯』を、風邪のひきはじめで強い寒気を感じ、身体の節々が痛む方には『麻黄湯』、風邪のひきはじめで喉が脹れ腫れて痛む方には『銀翹散』、風邪が長引き、から咳や痰がとれないような方には『麦門冬湯』が適しています。ご自身の症状に最も合うお薬をお選びください。

他にお薬を服用している場合は、確認のため、かかりつけの
医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。

葛根湯は、身体を温める漢方薬です。身体を温め、栄養に富んだ消化のよい食べ物をとり、安静にすることが大切です。また、ひきはじめの症状を見逃さず、わずかな寒気やちょっと喉がイガイガするなどの症状が見られたら、早めに葛根湯を服用しましょう。