六君子湯(りっくんしとう)
はじめに
六君子湯は胃腸疾患の中でも、胃腸が弱く、食欲がない、
消化不良を起こしやすいといった症状でお悩みの方にお勧めの漢方薬です。
症状・働き
加齢や夏バテ、生活習慣が乱れると、胃腸の働きが低下し、食欲不振を招きます。食事は栄養摂取の源であり、胃腸が弱ると疲れやすく、貧血気味になります。
六君子湯は胃腸の調子を整え、食欲を高めます。普段から何を食べても美味しく感じず少食な方、食後に胃が重たい、おなかが脹るといった感じを覚える方にお勧めです。
効能・効果
体力中等度以下で、胃腸が弱く、食欲がなく、みぞおちがつかえ、疲れやすく、貧血性で手足が冷えやすいものの次の諸症:胃炎、胃腸虚弱、胃下垂、消化不良、食欲不振、胃痛、嘔吐
服用期間
まずは1週間程お試しいただき、
効果実感があれば1ヶ月を目安に服用を続けることをお勧めします。
他の漢方薬
胃腸症状で用いることができる漢方薬は、他にもあります。
いつも食欲がなく、何を食べてもおいしく感じない方には『六君子湯』、胸焼け、吐き気などが辛い方には『半夏瀉心湯』、突然の吐き下しが辛い方には『胃苓湯』がお勧めです。
注意点・併用
他にお薬を服用している場合は、確認のため、かかりつけの医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。
生活アドバイス
胃腸に負担を掛けない、消化の良いもの、温かいものを食べるように心掛けましょう。また、食事はゆっくりよく噛むようにしましょう。心と体の休息は消化機能を高めることに繋がります。十分な休息と適度な運動を心掛けましょう。