疎経活血湯(そけいかっけつとう)
はじめに
疎経活血湯は、関節がこわばる、膝を曲げると慢性的に痛む、しびれるなど関節痛にお勧めの漢方薬です。
症状・働き
漢方では冷えや湿気でエネルギー物質である「気」や栄養物質である「血」のめぐりが悪くなると、関節痛や神経痛、腰痛などの痛みが起こると考えています。
疎経活血湯は、体を温め、痛みの原因となる冷えや湿気を追い出します。
また、血液循環を促すことで、関節や筋肉に栄養を与え、関節痛や神経痛など痛みの症状を改善します。
効能・効果
体力中等度で、痛みがあり、ときにしびれがあるものの次の諸症:関節痛、神経痛、腰痛、筋肉痛
服用期間
まずは1週間程お試しいただき、
効果実感があれば1ヶ月を目安に服用を続けることをお勧めします。
他の漢方薬
痛みの症状で用いることができる漢方薬は、他にもあります。
関節のこわばり、慢性的な関節痛には『疎経活血湯』、足腰が重だるく、しびれや痛みを感じる方には『牛車腎気丸』、肩こりや五十肩などで肩が痛む方には『独活葛根湯』が用いられます。
注意点・併用
他にお薬を服用している場合は、確認のため、かかりつけの医師、
薬剤師または登録販売者にご相談ください。
生活アドバイス
関節痛は、冷えや湿気で痛みが増します。関節を外気にさらさず、手足のマッサージや、ストレッチなどの軽い運動で、全身の血行をよくすることが大切です。冷たい飲食物の摂り過ぎにも注意しましょう。