五虎湯(ごことう)

    はじめに

    五虎湯は、顔を赤くして「ゴホゴホ」と咳き込んでしまうような激しい咳の出る方や粘っこい痰の絡む咳におすすめの漢方薬です。

    症状・働き

    風邪などにより気道に炎症が生じたり、気管支喘息、気管支炎、小児喘息により激しい咳がでたり、黄色い粘っこい痰がでます。また体が温まると症状が悪化したり、咽が渇くなどの症状も現れたりします。
    五虎湯は、気管支の痙攣を緩和したり、炎症を鎮める作用があり、顔を赤くしてせきこむような症状や気管支ぜんそくに効果があります。眠くなる成分ははいっていません。

    効能・効果

    体力中等度以上で、せきが強くでるものの次の諸症:せき、気管支ぜんそく、気管支炎、小児ぜんそく、感冒、痔の痛み

    服用期間

    風邪の症状は急性のものであり、通常数日の服用で何らかの改善がみられます。 気管支喘息、気管支炎の場合は1か月服用し症状の改善がみられない場合は、服用を中止し、医師、薬剤師または登録販売者に相談してください。

    他の漢方薬

    風邪の症状に用いることができる漢方薬はいくつかあります。
    顔を赤くして「ゴホゴホ」と咳き込んでしまうようなせきには「五虎湯」、からぜきや、痰が切れにくくのどに絡む「コンコン」ととまらないせきには「麦門冬湯」、がおすすめです。ご自身の症状に最も合うお薬をお選びください。

    注意点・併用

    他にお薬を服用している場合は、確認のため、かかりつけの医師、薬剤師または登録販売者にご相談ください。

    生活アドバイス

    痰を伴う咳の場合は、喉を直接湿らせることで痰を外に排出しやすくなりますのでこまめに水分を摂取することを心がけましょう。またおやすみのときは上半身側が少し高くなっているような姿勢にすると呼吸がしやすくなり咳が軽減されます。