桂枝加竜骨牡蛎湯(けいしかりゅうこつぼれいとう)

はじめに

「桂枝加竜骨牡蛎湯」はストレス疾患の中でも緊張しやすい、些細なことにも興奮しやすいといった症状に用いることのできる漢方薬です。

症状・働き

漢方ではエネルギーである「気」と栄養である「血」が不足すると元気がなくなり疲れを感じやすくなります。また気血の不足は精神面も影響し、神経質症、神経質症、神経過敏といった症状が現れます。
桂枝加竜骨牡蛎湯は気血を補うことで、体を元気にします。また精神面を丈夫にすることで憂鬱気分を調えたり、興奮を鎮めます。

効能・効果

体力中等度以下で、疲れやすく、神経過敏で、興奮しやすいものの次の諸症:神経質、不眠症、小児夜泣き、夜尿症、眼精疲労、神経症

服用期間

まずは1週間程お試しいただき、効果実感があれば1ヶ月を目安に服用を続けることをお勧めします

他の漢方薬

ストレス疾患に用いることができる漢方薬は他にもあります。
のどのつかえ感に『半夏厚朴湯』、不眠症状で寝つきの悪い方には『柴胡加竜骨牡蛎湯』、不眠症で眠りの浅い方には『加味帰脾湯』がお勧めです。

注意点・併用

他にお薬を服用している場合は、確認のため、かかりつけの医師、
薬剤師または登録販売者にご相談ください。

服用アドバイス

根をつめて仕事をし過ぎると精神疲労が現れやすくなります。きちんと休息の時間を設けたり、良い香りのものをとったり仕事の合間に体を動かすなどリラックスやリフレッシュを心掛けましょう。