荊芥連翹湯(けいがいれんぎょうとう)

    はじめに

    「荊芥連翹湯」は蓄膿症や慢性鼻炎、鼻づまりの方にお勧めの漢方薬です。

    症状・働き

    蓄膿症や慢性鼻炎、鼻づまりで、黄色く粘り気のある鼻水が出たり、鼻が乾燥するような症状は、漢方では体内の余分な熱が鼻に影響したものと考えています。
    荊芥連翹湯は、余分な熱を冷やし鼻を潤すとともに、鼻の通りを良くします。炎症に効く漢方薬ですので、扁桃炎やにきびなどにも効果が期待できます。眠くなる成分は入っておりません。

    効能・効果

    体力中等度以上で、皮膚の色が浅黒く、ときに手足の裏に脂汗をかきやすく腹壁が緊張しているものの次の諸症:蓄膿症(副鼻腔炎)、慢性鼻炎、慢性扁桃炎、にきび

    服用期間

    まずは1週間程お試しいただき、
    効果実感があれば1ヶ月を目安に服用を続けることをお勧めします。

    他の漢方薬

    鼻炎の症状で用いることができる漢方薬は、他にもあります。
    鼻がつまり、黄色く粘り気のある濃い鼻水が出る方には『荊芥連翹湯』、鼻づまりが気になり透明な鼻水が出る方には『葛根湯加川芎辛夷』、くしゃみが続き、透明でサラサラした鼻水が出る方には『小青竜湯』が適しています。

    注意点・併用

    他にお薬を服用している場合は、確認のため、かかりつけの医師、
    薬剤師または登録販売者にご相談ください。

    生活アドバイス

    蒸しタオルと冷えたタオルを交互に当てると症状が楽になります。辛いもの、脂っこいもの、甘いもの、お酒の摂り過ぎはなるべく控えましょう。鼻の炎症を抑えると言われている食材はミョウガ、ナシ、柿、ゴボウなどがあります。上手に取り入れると良いでしょう。