芍薬甘草湯(しゃくやくかんぞうとう)

はじめに

芍薬甘草湯は、筋肉の急激なけいれんを伴う痛み、例えば、こむらがえりのような足がつる症状や、腹痛、腰痛などに対して、体力に関わらずご使用いただける漢方薬です。

症状・働き

寝ている時やスポーツをしている時に、足がつってしまう方、腰痛の方に適した漢方薬です。筋肉に栄養を与え、巡りを良くすることで、けいれん症状を改善します。
その他、内臓の筋肉がけいれんすると腹痛が生じるため、「お腹が痛い」という症状にもお使いいただけます。足がつる症状以外にも、日常の中で役立つ漢方薬です。

効能・効果

体力に関わらず使用でき、筋肉の急激なけいれんを伴う痛みのあるものの次の諸症:こむらがえり、筋肉のけいれん、腹痛、腰痛

服用期間

芍薬甘草湯は、漢方薬の中では効果が早いといわれています。症状が現れた時に、1回分をお飲み頂き、症状の改善をご確認ください。

西洋薬との併用

現在のところ、痛み止めの成分で飲み合わせが悪く、併用に関して注意喚起されているものはありません。
ただし、他にお薬を服用している場合は、確認のためかかりつけの医師、薬剤師又は登録販売者にご相談ください。

注意点

芍薬甘草湯を服用後、「手足のだるさ」「こわばり」「むくみ」などが現れた場合は、服用はおやめください。

服用アドバイス

こむらがえりが生じた際のストレッチ方法としては、ふくらはぎなど、けいれんの生じている筋を伸ばすように動かします。膝を伸ばしながら足を背屈させる(足の甲のほうに曲げる)と良いでしょう