杞菊地黄丸(こぎくじおうがん)

はじめに

「杞菊地黄丸」は目が疲れ、夕方になるとピントが合わずぼやける方にお勧めの漢方処方です。

症状・働き

漢方では、加齢に伴い、目に栄養が行き届かないため、視力低下、目の疲れ、ピントが合わないといった症状が現れると考えます。
「杞菊地黄丸」は、目の栄養を補い、体の内側から目のはたらきを改善しますので、こうした中高年の目の症状によく用いられます。

効能・効果

体力中等度以下で、疲れやすく胃腸障害がなく、尿量減少又は多尿で、ときに手足のほてりや口渇があるものの次の諸症:かすみ目、つかれ目、のぼせ、頭重、めまい、排尿困難、頻尿、むくみ、視力低下

服用期間

まずは1週間程お試しいただき、
効果実感があれば1ヶ月を目安に服用を続けることをお勧めします。

他の漢方薬

目の症状で用いることができる漢方薬は、他にもあります。
ほてりやすい方の目の症状には『杞菊地黄丸』、手足の冷えが現れやすい方の、目のかすみには『八味地黄丸』が適しています。

注意点・併用

他にお薬を服用している場合は、確認のため、かかりつけの医師、
薬剤師または登録販売者にご相談ください。

生活アドバイス

目の使い過ぎで疲れた時は、ホットタオルを、炎症による目の痛みや充血を和らげるには、冷やしたタオルを用意して目の上にのせると目の症状も楽になります。
目に良いと言われている栄養素食材は、ビタミンA、C、Eなどがあります。上手に取り入れるとよいでしょう。