黄連解毒湯(おうれんげどくとう)

はじめに

黄連解毒湯は充血や炎症、興奮を伴う症状にお勧めの対する漢方薬です。、口内炎や皮膚炎などにも用いられます。

症状・働き

口内炎は誤って頬の内側を噛んでしまったことによる物理的な刺激や、疲労・ストレス、栄養不足などがきっかけとなって生じる口腔内の炎症性疾患です。
黄連解毒湯はからだを冷やし、炎症を鎮めることで口内炎を改善します。また、赤みの強い皮膚炎も同様に炎症を鎮めることで赤みやかゆみを抑えます。

効能・効果

体力中等度以上で、のぼせぎみで顔色赤く、いらいらして落ち着かない傾向のあるものの次の諸症:鼻出血、不眠症、神経症、胃炎、二日酔、血の道症、めまい、動悸、更年期障害、湿疹・皮膚炎、皮膚のかゆみ、口内炎
(注)「血の道症」とは、月経、妊娠、出産、産後、更年期など女性のホルモンの変動に伴って現れる精神不安やいらだちなどの精神神経症状および身体症状を指します。

服用期間

まずは1週間程お試しいただき、
効果実感があれば1ヶ月を目安に服用を続けることをお勧めします。

※鼻出血、二日酔いには2~3日の服用をお試しください。

他の漢方薬

皮膚炎の症状で用いることができる漢方薬は、他にもあります。
赤みの強い炎症傾向の皮膚炎・湿疹には『黄連解毒湯』、化膿傾向のある皮膚炎・湿疹には『十味敗毒湯』、乾燥傾向のある皮膚炎・湿疹には『当帰飲子』がお勧めです。

注意点・併用

他にお薬を服用している場合は、確認のため、かかりつけの医師、
薬剤師または登録販売者にご相談ください。

生活アドバイス

口内炎ができている時は、痛みを増悪させる、熱いものや刺激物を避けるようにしましょう。
また、口腔内を清潔に保つことも大切ですので、丁寧に歯磨きを行いましょう。