独活葛根湯が四十肩・五十肩に効くワケは?

    肩の痛み

    四十肩、五十肩の正式名称は肩関節周囲炎。肩こりとは別物です。

    肩こりが筋肉の疲労や血行不良が主な原因なのに対して、四十肩・五十肩は加齢による肩関節周囲組織の炎症とによって、「痛くて腕が上がらない」といったような痛みとともに、関節が硬くなり肩の動きが制限される状態が続くことが特徴です。

    ”痛み”と”肩の動きの制限”の悪循環!

    加齢により肩関節周囲に炎症が発生すると、痛みの元になる物質が発生し、痛みが発生します。
    痛みによって、腕や肩を動かせなくなると、筋肉や関節などが固くなり、凝りや組織の癒着につながり、余計に可動域が狭まり、慢性的に痛みで動かせない状態が生じてしまうのです。
    このまさに負のスパイラルを断ち切らないと、症状は続いてしまいます。

    どうして四十肩・五十肩になってしまうの?

    漢方では、長年の使用により疲労やダメージの蓄積した肩関節に寒気や湿気といった刺激が加わることで発生すると考えます。
    寒気や湿気はエネルギーである「気」や栄養物質である「血」の巡りを乱すため、肩の痛みや関節のこわばりなど不快な症状が現れます。

    加齢などによる肩関節周辺組織での急性炎症⇒痛みの負のスパイラル図

    独活葛根湯の働きとは

    かぜ薬でお馴染みの『葛根湯』に複数の生薬を加え、四十肩・五十肩の治療に応用した処方が「独活葛根湯」です。
    冷えや湿気を取り除いて痛みを緩和し、加齢と共に衰えた肩関節の周囲に栄養を補うことで、五十肩などの症状を改善します。
    独活葛根湯は、四十肩・五十肩の痛みを緩和し肩に栄養を補うことで”痛み”と”動きの制限”の悪循環を断ち、五十肩の治癒を促します。

    独活葛根湯は、四十肩・五十肩の痛みのスパイラルの3つの要素の改善、①血行改善②筋肉のこわばりをほぐす③炎症を抑える働きによってスパイラルを断ち切り、根本から対処することができるのです。

    四十肩・五十肩に体操やストレッチは効果がある?

    ストレッチ画像

    はげしい痛みがある急性期は、関節が動かないように固定して安静にすることが重要ですが、可動域を関節を全く動かさないでいると、筋肉が凝り固まってしまいます。
    漢方薬や血行を促す食生活も実践しながら、緩和がみられてきたら「筋肉を動かす」ことも大事です。

    肩関節に負担をかけない程度の、ストレッチや体操を取り入れるのも良いでしょう。
    ただし、誤った動きで痛みを悪化させないよう十分注意して動かす必要があります。

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