体をあたためることに特化した
麻黄湯
麻黄湯は主に身体をあたためる生薬で構成されています。
熱が出ているのに寒気が強くガタガタ震える、
さらに手足の関節など節々が痛むなどの症状には、麻黄湯が効果的。
葛根湯にはからだに潤いをもたせる作用のある生薬も配合されており、
筋肉に潤いを与えて、肩周りの凝りを緩和させます。
温めることに特化した麻黄湯と比べるとカラダの表面を温める力が
少し穏やかな薬のため、寒気はするけど、さほど強くなく、
"肩こり"を伴うかぜなどには葛根湯がよいでしょう。
効能効果
体力充実して、かぜのひきはじめで、さむけがして発熱、頭痛があり、
せきが出て身体のふしぶしが痛く汗が出ていないものの
次の諸症:感冒、鼻かぜ、気管支炎、鼻づまり
こんな時・こんな方に
かぜのひきはじめてさむけが強く、熱が高いとき/かぜのひきはじめで、
体の節々が痛いとき/運転する方、受験生など薬を服用して眠くなっては困る方
風邪のときの関節痛の正体は?
かぜなどの感染症にかかると、発熱とともに関節痛が起こることがあります。これは、プロスタグランジンという物質が関係しています。プロスタグランジンには体を発熱させて免疫機能を活性化させる役割に加え、痛みを増強させるはたらきがあるため、節々の痛みを感じるのです。